「英語の勉強」#5

Reading 5

他の例文を使って練習してみよう」#2

 

reading が苦手だという人には3種類の人がいるようだ。

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TYPE A

英文の読み方が間違っているタイプ。いちいち日本語に直さないと理解した気がしない。だから何回も読み直しが必要で、理解するまでに時間がかかる。読み直しをしなかったり、急いで和訳をすると単語の和訳をつなぐので、訳のわからない文になってしまうこともあるタイプ。

TYPE B

reading に必要な力が十分じゃないタイプ。必要な力は下記の3つだが、そのどれか、若しくはいくつかが不足している。そのため和訳をすると想像力を駆使しての訳となり、たまに面白い訳文になってしまうこともあるタイプ。

reading に必要な力

  1. 単語/熟語
  2. 構成(文法も含む)が分かっているか
  3. 意味の流れを追う力はあるか
TYPE C

AとB が合わさったタイプ。

 

ここで扱うのはTYPE  A に対してのやり方だから、TYPE B の要素がある場合には違った対処方法も必要となってくる。つまり読み方がいくら正しくてもreading に必要な力が不足していたら理解できないということは分かっておいて欲しい。

 

さて、英語を読むときの基本をおさらいすると:

1.「左から右に読む」こと, ただしそれは「全ての単語を並び順に左から右に読むというのではなく」、英文をブロックに分け、「ブロックの中では順番は自由に」しかし「ブロックの順はきっちり並び順に左から右に読む」

2ブロックの中身はそのまま理解し」 (日本語に直すことなく)

3.理解したら頭の中に整理して入れてしまう。」

 

では、images

Why do you spend money every week on fresh herbs from the grocery store when you can buy herb plants and grow your own? Not only are living plants more affordable right off the bat, but they continue to provide fresh flavor throughout the year, and can be grown right in your kitchen.

 

While it is easier to grow herbs outdoors in the garden or in containers, where they receive more sunlight and are less likely to be bothered by pests, you can’t beat the convenience of an indoor herb garden. And what dinner guest wouldn’t be impressed by a kitchen stocked with fresh herbs?

 

意味の流れを追うために前回までのところを日本語にしていくと

 

「なぜ毎週お店でフレッシュなハーブにお金を使うの?植え付け用のハーブを買って自分で育てられるのに。」

という感じだったよね。ではこの続き:

 

Not only are living plants more affordable 「え、なんかこの形、嫌だな。」と思う人もいるかもしれない。でも大丈夫。すこしづつ分かっていこう。

 

“not only, but also” というのは得意技にしてる人も多いと思うけど、ここではそれと倒置が組み合わさっているだけ。

 

形に惑わされず、英語は常に主語・動詞。この基本に戻って見てみると実に簡単。

 

まず、ここで主語になれる資格があるのはliving plants のみ。

動詞は are のみ。

 

となると、主語・動詞は living plants are で、be 動詞が取れるSVCの文型を考える。で、Cになることができるのは名詞と形容詞のみ。と、オー、あったー!affordable!

 

living plants are more affordable 「生きている植物は、よりお手頃な値段」

それにほら、得意の “not only A, but also B”, 「 AだけではなくBもまた」

 

Not only are living plants more affordable

「生きている植物は、よりお手頃な値段というだけではなく、」

というメインの文に right off the bat というphrase がついているだけ。

right off the bat については本当は説明をしたいところだけれど、いちいちそれをやっているとなかなか前に進まないのでここは

right off the bat:すぐに、初めから

ということにしておこう。right_off_the_bat

 

 

 

 

but they continue to provide fresh flavor throughout the year

で、but also のalsoが省略されているね。よく見かけるパターン。

they continue to provide fresh flavor : theyはもちろん書き手と読み手が互いに了解できる3人称の名詞の複数形とくればliving plantsのみ。

つまり、「生きている植物は一年を通してフレッシュなフレイバー(風味)を提供し続け、」

 

and can be grown right in your kitchen. 「andがきたら (orも同様) 必ずA and B となる。で、この場合AとBは同じ類のものしか来てはいけない。A, B and C の場合はAと BとCということになる。」という原則がある。

 

僕が今まで教えてきた経験から言うと、これが何となくしかわかっていない生徒が意外といる。もし希望する読者がいれば、今度機会を見つけてそこんところをきちんと説明しよう。

 

and can be grown right in your kitchen. のand からkitchenまでの間には主語がない。ということはこの部分はさっき説明したA and B のBの部分にあたるということが分かる。

 

で、このA と Bの共通する主語がAの前に来ているということも。

 

すなわち、

but they (1) continue to provide fresh flavor throughout the year, and (2) can

 

be grown right in your kitchen

 

they が共通の主語となり、下記のように書き直すこともできる。

 

but they continue to provide fresh flavor throughout the year, and (they) can be grown right in your kitchen.

 

「生きている植物は一年を通してフレッシュなフレイバー(風味)を提供し続けるし, 自分の台所で育てることもできる。」

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この前の部分とつなげると、

Not only are living plants more affordable right off the bat, but they continue to provide fresh flavor throughout the year, and can be grown right in your kitchen.

「生きている植物‐生きているハーブ‐は、初めから、よりお手頃な値段だというだけではなく、一年を通してフレッシュなフレイバー(風味)を提供し続けるし、自分の台所で育てることもできる。」

 

 

では次回はこの続き、「他の例文を使って練習してみよう」#3

 

 

*多くの日本人が英語を身につけるために努力している一方で、残念ながらほとんどの場合その時間とエネルギーに見合うだけの結果は生み出されていない。

 

使われる時間やエネルギーが少なすぎるから結果が出ないという場合は少なく、ほとんど全部の場合「英語の勉強」のやり方に問題がある。

 

このシリーズでは読者が英語を身につけるための方法をわかりやすく説明していくつもりです。「英語の勉強」に対する疑問点や英語そのもの質問は「問い合わせフォーム」に書き込んで僕に送ってください。